買取実績
大阪府豊中市のお客様からサンクリスピンの105 ウイングチップの買取
この度革靴買取専門店ラスタイル買取ブログでご紹介する高価買取させていただいたお品はサンクリスピンの105 ウイングチップです。
大阪府のお客様から宅配買取させていただきました。
サンクリスピンの105 ウイングチップの買取の特徴
こんにちは。ラスタイルのエキゾチックレザー&東欧靴担当です。
本日ご紹介しますのは東欧、ルーマニアに現在は本拠地を置くサンクリスピンの一足です。
皆さんはルーマニアと聞いて思い浮かべるモノは何かありますでしょうか。
大半の人はドラキュラ伝説とか、そのモデルとなったワラキア公ヴラド・ツェペシュの国といった具合でしょうか。
あとスポーツも盛んなお国ですので、スポーツ観戦が好きな方だと要所要所で出身の選手を耳にするかもしれません。
そんな中!筆者は動植物が好きです!!でも象さんのほうがもっと好きです!!(元ネタ伝わるのでしょうか)
個人的ふんわりとした死ぬまでに行けるなら行ってみたいかもしれない国の4位にいるのがルーマニアで、その理由はルーマニアの東側。
黒海に面した、世界遺産にも指定される【ドナウデルタ】という動植物の楽園となっている三角州をカヤッキングしてみたい、コレが理由です。
そんな(?)人の手が入っていない豊富な自然と、中世の美しい街並みに、熱狂的なスポーツとドラキュラが加わったフォーメーションの印象です。
サンクリスピンはシューズデザイナーであったマイケル・ローリック氏がオーストリアはウィーンにて友人の靴を作っていた事がきっかけ。
その後、口伝てに広まっていきブランドを立ち上げたことに由来します。
一時は工場も持っており、某○ノーラ等のOEMも手掛けていましたが、現在は工場を売却。
超が付くほどの少数精鋭の熟練の職人たちが工房にて素晴らしいクオリティの靴を制作しています。
ブランドネームは、靴を始めとする革製品の守護聖人の名前から因んだもの。
月の生産数も他シューメーカーと比較しますと極々少なく、本邦でも取り扱っているお店は限られています。
市場に出るのは少ないですが、作りは拘りを強く感じさせます。
サンクリスピンの特徴として真っ先に挙げられるのは底付けの仕方。
踏まずにかけてはステッチを用いるのではなく、木釘を使ったウッドネイル技法が主力です。
縫いでは難しいくらいくびれを作る事も可能ですが、ソールに木釘を打ち付けていく際に、木型もボコボコになっていくのだとか。。
なので定期的にラストも新調しなくてないけないという、なかなかハードな製法なため、やっているシューメーカーも一握りです。
サンクリスピンの強いこだわり2つ目がシューツリーも自社生産!
基本的に他シューメーカーのブランドオリジナルの純正シューツリーというのはOEM製が一般的です。
しかしサンクリスピンは原材料を丸太買いしておき、自社の職人がそれを削って木型を作っています。
特に今回のお品物にも付属していた蝶番のついたタイプは正にビスポークシューズを思わせるような立体的なシェイプをしています。
あとはシームレスヒール!ロングカウンター!クラストカーフ!等、こだわりを喋り始めますとキリがないのでまた次回。
踵の収まりといい、踏まずの絞りといい、、履き心地最高です。。
お買取したサンクリスピンの105 ウイングチップの状態
こちらは屈曲部付近に細かな傷があった為、当店でABランク相当となっておりました。
つま先や踵等、芯材が入っていたりあまり動きのない部分は大丈夫ですが、履き口であったり屈曲部分といった収縮する部分の傷は、将来的に広がる可能性も考慮しての査定とさせていただく事が多いです。
しかしながら接着型のハーフラバーを貼られていたからか、アウトソールの削れも少なく、純正のトップリフトもほとんど削れていませんでした。
使用感は見受けられるものの、玉数も少なく当店では高く評価させて頂いているシューメーカーのサイズ需要の多いサイズでありましたので精一杯の査定額をご提示させて頂きました。
買取金額は35000円となりました。
手放される事を検討されている革靴がございましたら是非一度、お見積りだけでも当店におまかせ下さいませ。